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館蔵板碑資料

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歴史 資料群

館蔵板碑資料

資料ID 1
分類 板碑

中世の貴重な遺産の一つに板碑がある。鎌倉時代から桃山時代にかけて造立(その大半は鎌倉から室町時代に制作)された石製卒塔婆(そとうば)の一種で、板石(いたいし)塔婆・青石(あおいし)塔婆・板仏(いたぼとけ)等とも呼ばれる。ほぼ全国に分布し、各地でそれぞれ入手しやすい石材が専ら選ばれた。関東では秩父青石(ちちぶあおいし)と呼ばれる緑泥片岩(りょくでいへんがん)が多用される。高さ1m前後のものが一般的だが、5mを越すものや、20cm程の小さなものもある。板碑は、死者の菩提をとむらう追善(ついぜん)供養、また、願主が生前に死後の冥福(めいふく)を祈って行う逆修(ぎゃくしゅう)供養など供養目的に造立されたものが多く、墓標(ぼひょう)としての性格をもつこともある。鎌倉時代頃の板碑は、僧侶や地方豪族による造立が多かったが、時代の降下に伴い、やがて庶民階層にも広まった。
 世田谷区では、区内の発掘・伝世品(でんせいひん)や亡失品(ぼうしつひん)、他からの移入品も含め、現在300基以上の板碑が確認されている。これまでのところ、堂ケ谷戸遺跡(岡本1~3丁目)出土の弘安2年(1278)銘大日一尊種子板碑(めいだいにちいっそんしゅじいたび)が最も古い。区内出土・伝世品の板碑は、中世資料に乏(とぼ)しい世田谷にとって、この時期の様相を探るためのさまざまな手掛かりが内包された貴重な文化財なのである。

件名(93件中 5件表示)

大日一尊種子板碑
歴史 件名

大日一尊種子板碑

年代:弘安元年

釈迦一尊種子板碑
歴史 件名

釈迦一尊種子板碑

年代:延慶3年

阿弥陀一尊種子板碑
歴史 件名

阿弥陀一尊種子板碑

年代:元応2年

阿弥陀種子板碑片
歴史 件名

阿弥陀種子板碑片

年代:元応2年

阿弥陀一尊種子板碑
歴史 件名

阿弥陀一尊種子板碑

年代:元徳2年

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