掲載日:2020年12月12日
相澤五流(あいざわごりゅう 1746~1822)は、多摩郡関戸村(現在の多摩市関戸)の名主を務めた名士で、庭造りにも定評のあった多才な文化人です。一方の坂本浩雪(さかもとこうせつ 1800~53)は、江戸・青山六道辻(現在の港区元赤坂二丁目・権田原付近)に住み、本草学や物産学に精通した学者でした。二人に共通するのは、画師としても高名だったことで、優れた作品が少なからずいまに伝えられています。とりわけ浩雪は、桜画の名手として人気がありました。実はこの二人、多少世田谷と縁を持っています。そうしたことから、今回のミニ展示でとりあげることとなった次第です。
いまは無名と言ってよい存在ですが、在世時に名を馳せ活躍していた、世田谷に多少ともゆかりある者達を掘り起こし、こうした機会に紹介していくのも、地域博物館ならではの企画と考えます。展示品数はわずかですが、これまで世に知られていなかった新出作品も含まれています。ご堪能のうえ、記憶に止めていただければ幸いです。
開催期間 | 令和2年12月12日(土)~令和3年1月17日(日) |
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期間中の休館日 | 毎週月曜日、12月29日(火)~1月3日(日)、1月12日(火) |
時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
場所 | 郷土資料館新館2階 企画展示室左側 ミニ展示コーナー |
入場料 |
無料 |