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せたがや歴史文化物語

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009烏山寺町と武蔵野のおもかげ

キーワード 烏山寺町、甲州街道、短冊形の地割


 世田谷区北烏山の一帯には、26もの寺院が集中し、寺町を形成しています。これらの寺院は、関東大震災以後、都心部より移転してきたものです。移転の理由や旧地は各寺により様々ですが、環境のよい郊外地に広大な土地を入手し昭和2年(1927)頃より順次移転が開始されました。当時、千歳村烏山字松葉山は一面の畑地であったといい、寺町が形成されると通りに沿って白壁に重厚な門構えのある寺などが姿をあらわしました。
 烏山は、旧甲州街道の高井戸宿と布田宿の中間に位置する間(あい)の宿でした。街道に面した間口は狭く奥行きを長く取った短冊型の地割りが特徴です。地割りされた宅地の周辺には畑地が広がり、家々のまわりには風よけの屋敷林が植えられ、武蔵野のおもかげを色濃く残す景観がひろがっています。
かつて、徳冨蘆花は、農村の暮らしを実践すべく東京から移住して粕谷の地に根を下ろしました。今も人々を引きつける武蔵野のおもかげを探してみませんか。 

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