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蚊取り粉

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民俗

蚊取り粉 (かとりこ)

資料番号 2356
資料ID 11311
分類 社会生活 > 医療・衛生
銘・印章 鶴印 プレトミン 蚊取粉
発売元 東京 中野
金澤商店
本品は深山のみに群生する強力なる殺虫力を有する植物花弁と高揮発性植物のプレトミンキハツ分等を失せざる様、低温乾燥を以て化学的処理をなし微粉末となせる物にして、其の優雅なる芳香は、殺虫力強大人畜無害の優良品なり。
本品を茶サジ二杯三杯を鶴印蚊燻焼器に細長く盛り、一端に点火し静かに器のフタをなし置けば香気長時間保ち、タチ消等絶対なし湿気ある所の貯蔵を避けて下さい。
寸法 21.2×12.5

 袋に印字された説明書きによると、本資料は強力な殺虫力を有する植物花弁と高揮発性植物に含まれるプレトミン成分を失わないように低温乾燥させた粉末である。茶さじ2~3杯を燻焼器に細長く盛り、一端に点火して使用する。原料となった植物の種類は不明だが、「プレトミン」は除虫菊に含まれる殺虫成分「ピレトリン」のことと推察される。
 除虫菊は明治14年(1881)に日本へ紹介された。当初はノミ取り粉として使用されたが、除虫菊粉に糊を加えて棒状にした蚊取り線香が明治23年(1890)に商品化され、同28年には渦巻型が誕生した。

世田谷デジタルミュージアム

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