資料ID | 21615 |
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分類 | 遺物(出土品) |
員数 | 銅鏡1面、鉄刀1点、鉄槍1点、鉄鏃30点、ガラス小玉899点 |
文化財指定 | 区指定 有形文化財(考古資料) |
所在地 | 宇奈根1丁目8番21号 宇奈根考古資料室 非公開 [マップで表示] |
八幡塚古墳は、国分寺崖線上の高台、上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群のなかの1基で、全長33メートル、後円部直径30メートル、高さ約4メートルで、小さな造出(つくりだし)と呼ばれる方壇がついた造出付円墳である。
平成4年(1992)の発掘調査で、3基の埋葬施設が発見され、そのうち最も北側に位置する北主体部は長さ約3.85メートル、幅1.25メートルの箱形木棺で、ここから銅鏡(獣形鏡)1面、鉄刀1本、鉄槍1本、鉄鏃30本とガラス小玉899点が出土している。
銅鏡は鏡面を上にして被葬者の胸上に置かれていたと考えられ、ガラス小玉は頭部付近に緒を切って振りまかれた状態で出土している。
この主体部は八幡塚古墳では最後に行われた埋葬で、野毛古墳群の首長層を構成する階層に属する人物のお墓と考えられている。古墳時代中期末から後期にかけての古墳文化を代表する副葬品の組合せを示す良好な資料である。