資料ID | 21665 |
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分類 | 彫刻 > 仏像 |
員数 | 1軀 |
形態・材質 | 木造檜材。割矧造。玉眼。漆箔仕上げ。白毫水晶製。頭体幹部は一材より彫出し、頭部は耳の後を通る線、体幹部は体側ほぼ中央を通る線で、それぞれ前後に割り矧ぎ、内刳りを施す。割胸。垂髻は別材。頭上面も別材の枘挿しとする。両手首先及び両足先は別材を寄せる。 |
文化財指定 | 区指定 有形文化財(絵画・彫刻) |
文化財指定日 | 平成19年12月27日 |
所在地 | 世田谷区喜多見5丁目19番2号 知行院 公開 [マップで表示] |
知行院は天台宗の寺院で、天正年間(1573~1591)以前から喜多見にあったことが分かっている。また、当地を支配していた喜多見(江戸氏)にゆかりのある寺としても知られている。
この十一面観音菩薩立像は知行院創建時の本尊であるといわれ、室町時代の制作と考えられている。大らかな衣文(えもん)表現や意思的な面相など、総じて中世的雰囲気が色濃く表され、区内に古くから伝わる仏像としてたいへん貴重なものである。