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木造五百羅漢坐像

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美術

木造五百羅漢坐像 (もくぞうごひゃくらかんざぞう)

資料ID 21670
分類 彫刻 > 仏像
作者 松雲元慶
形態・材質 寄木造。彫眼。
文化財指定 都指定 有形文化財(彫刻)
所在地 東京都世田谷区下馬4丁目9番4号 世田谷山観音寺 [マップで表示

 五百羅漢とは、阿羅漢果を得た五百人の高僧をいう。阿羅漢とは、小乗において悟りを極めた位をいう。
 当寺の像は、もと目黒羅漢寺の本堂に安置されていた数百躰の像の内の一部。松雲元慶が、江戸時代の元禄4年(1691)から同8年(1695)頃までに造立したとされる。像高82・4センチ~90・4センチ。
 松雲元慶は、もと京都の仏師であったといわれ、寛文9年(1669)に出家し、九州地方を巡遊した折、大分耶馬渓羅漢寺の石造五百羅漢像を拝し、自分でも造立しようと発願した。そして江戸に入り、五百羅漢像を完成させて羅漢寺を開いたが、明治43年(1910)、羅漢寺は本所より目黒の地に移転後荒廃し、流失したものが当寺の諸像である。寄木造、彫眼で、体部は布張りの上に厚く膝をかけ、衣の文様には練物を使って盛り上げる。また、その作風も、自然な姿態のなかに一種粘りのある表現を示すところなど、この時代の彫刻の中では様式技法両面で、一異彩を放っている。

世田谷デジタルミュージアム

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