資料ID | 21700 |
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分類 | 古民家 |
年代 | 明治44年 (1911) |
文化財指定 | 区指定 有形文化財(建造物) |
文化財指定日 | 平成27年2月26日 |
所在地 | 宇奈根1-8-21 宇奈根考古資料室 非公開 [マップで表示] |
この板倉は、区内桜丘(旧世田谷村字宇山)の旧家・棚網家の屋敷に建っていた。建築年代は明治44年(1911)頃と推定されている。
棚網家は、江戸時代には大工であった時期があるようだが、明治中期頃より農業を中心に営み、陸稲や畑作物を栽培していた。
板倉は主屋の前庭に建てられ、主に穀物を入れていたようだ。出桁構造により屋根を大きく造っているのが特徴で、屋根裏や軒下も物置としての機能があった。
世田谷地域は良質な茅(ススキやチガヤなど)が手に入りにくく、多くの茅葺き屋根には麦稈(むぎから)が使われ、この板倉も主に麦稈で葺いていた。
板倉は平成2年(1990)に世田谷区に寄贈され、解体して保管している。現在も部材で保管中だが、なるべく早く移築復元ができるように検討している。