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伊勢貞丈墓

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史跡・名勝・天然記念物

伊勢貞丈墓 (いせただたけはか)

資料ID 21716
文化財指定 都指定 旧跡(旧跡)
所在地 世田谷4丁目7番9号 [マップで表示

 伊勢貞丈(俗に、ていじょうという)は、享保2年(1717)12月28日、江戸の麻布鷺森に生まれ、幼名を万助、号を安斎と称した。江戸時代を代表する故実有職家として知られる。その出自は伊勢平氏である。伊勢氏は室町時代、幕府の政所執事を勤める家柄として知られ、殿中の礼法故実を伝えて伊勢流と称した。室町幕府滅亡の後は、伊勢氏も衰微したが、寛永14年(1637)、名家の末裔として貞丈の曾祖父・貞衡が江戸幕府に召し出された。享保11年(1726)、家督を継いだ兄・貞陳が夭逝したため、一旦はは家名断絶となったが、幕府は名家・伊勢氏の絶えることを惜しんで、同年8月5日、貞丈に300石を与え、名跡を継がせた。時に貞丈10歳であったが、12歳と偽って届け出ている。
 天明4年(1748)5月28日、死去。芝の大養寺に葬られる。後、大吉寺に改葬。同寺の墓碑には、公儀届出の「六月五日」が命日として刻まれ、公称の70歳をもってその行年としている(実際は68歳)。その著書には『貞丈雑記』『安斎随筆』『条々聞書貞丈抄』などがある。
【関連項目】
・大吉寺 [https://setagayadigitalmuseum.jp/collection/21731/detail/]

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