資料ID | 36510 |
---|---|
文化財指定 | 区指定 史跡 |
文化財指定日 | 1987/12/18 |
所在地 | 奥沢7丁目41番3号 [マップで表示] |
奥沢城跡は、中世世田谷を治めていた吉良氏または同氏の家臣である大平氏の居館であったと伝えられている。天正18年(1590)、豊臣秀吉によって小田原の北条氏が滅ぼされると、姻戚関係にあった吉良氏は下総国に逃れ、大平氏もまた等々力に潜居した。その後、奥沢城は廃城になったと考えられる。
寛文2年(1662)、旧奥沢村の名主・七左衛門は荒れ果てていた奥沢城跡を新しく開発し、菩提寺の建設予定地とした。その後、延宝6年(1678)、珂碩上人によって、この地に浄真寺が建立された。
奥沢城跡は浄真寺の所在する一帯で、同寺の周囲を四角く囲む土塁の中でも、北側に残る土塁はその原形をよくとどめており、中世城館の規模を知る上でも貴重な遺跡となっている。
【関連項目】
・浄真寺 [https://setagayadigitalmuseum.jp/collection/21777/detail/]