資料番号 | 1 |
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資料ID | 4229 |
分類 | 板碑 |
資料群 | 館蔵板碑資料 |
年代 | 弘安元年 |
形態・材質 | 緑泥片岩製 |
寸法 | 高77.0センチ×幅22.0センチ×3.1センチ |
区内では珍しい大日如来の種子一尊で構成される板碑(種子の「バン」は金剛界大日を示す)。表面の摩滅はやや目立つが、ほぼ完形を保っている。弘安元年(1278)の紀年は、いまのところ区内最古となる。また、堂ヶ谷戸遺跡(岡本1丁目から3丁目)より出土したことが明らかな点でも貴重である。主尊種子の下方に配される年月日の彫りは、種子や蓮台と比べ粗野な印象を受けるが、この時期の板碑にはまま見られる傾向である。なお、区内伝存の板碑中、鎌倉時代の紀年を有すものは30基ほどを数える。また、区内で金剛界大日種子(バン)をもつ板碑は、貞治5年(1366)銘大日一尊種子板碑(松沢小学校蔵)と大日板碑断片(伝乗寺蔵)の3例が確認されているにすぎない。