掲載日:2020年5月3日
世田谷区オフィシャルチャンネル(YouTube版)「せたがや動画」で、かつて世田谷で行われていた五月の節句行事について紹介しています。
●せたがや動画「世田谷の五月節句~病除けと子どもの成長を願って~」
民家園では、世田谷のむかしの暮らしや年中行事を身近に感じていただくため、「民間暦」として、主に農家の行事を再現展示しています。
5月5日は端午(たんご)の節句として知られています。区内では「五月節句」や「男の節句」などと呼び、農家にとって忙しい農作業の合間に休める、大切な日のひとつでした。
現在は新型コロナウイルス感染症防止のため休園中ですが、区職員で行事の解説動画を制作しました。
動画では紹介しきれなかった、見どころを紹介します。
【写真1】「せたがや動画」撮影中
【写真2】旧加藤家前庭の鯉のぼり
とび職人に6メートルほどの柱をたててもらい、竹製の籠玉(かごだま)をつけています。昭和の中ごろまでよく見られた飾り方です。鯉のぼりも今は珍しくなった木綿の布製です。
【写真3】金太郎の鯉のぼり
よく見ると、鯉のお腹に金太郎が抱きついています。発祥は不明ですが、金太郎が鯉の背に乗った鯉のぼりは関西地方で盛んに作られてきました。関東地方では鯉のお腹側に金太郎が描かれることが多かったようです。
【写真4】来年の柏餅用の葉
旧安藤家住宅主屋のミソベヤで保管している、柏餅用の柏の葉です。園内の柏の木から、次の年に使う葉を採り、蒸して乾燥させ保存しています。
【写真5】柏の葉の準備(平成30年度の様子)
毎年、民家園ボランティアと協力して、園内にお供えする柏餅を昔ながらのやり方で手作りしています。
来年は柏餅作りなどをご見学に、ぜひご来園ください。民家園の五月飾りの魔除けの赤が、皆様のお気持ちも明るく晴らしてくれますよう願っています。
【写真6】民家園の五月飾り