掲載日:2022年4月14日
世田谷区オフィシャルチャンネル(YouTube版)「せたがや動画」で、かつて世田谷で行われていた盆行事について紹介しています。
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民家園では、世田谷の農家の昔の暮らしを身近に感じていただくため、「暮らしの歳時記 民間暦」として、主に農家の年中行事を再現展示しています。
盆は、先祖の霊を家に迎えて供養する行事です。もともと、盆は旧暦では7月に行われていたため、世田谷では、新暦の7月または月遅れの8月の、13日から15日に盆行事を行っていました。仏壇の前に盆棚を作って、仏具やお供え物を調え、13日に先祖の霊を家に迎えてもてなし、15日に再び送りました。
【写真1】盆のお供え物の再現
盆棚には、季節の野菜やそうめんなどの料理をお供えしました。
【写真2】迎えの再現
麦殻(麦の茎)の束を燃やして迎え火をたき、旅をしてきた先祖の霊の足を盥(たらい)の水で洗ってあげるしぐさをして、家の中に迎え入れました。
【写真3】送りの再現
先祖の霊の乗り物として作られる、馬と牛に見立てた野菜の牛馬などのお供え物を辻などに持っていき、送り火をたいて先祖の霊を送りました。