古道を辿るとかつての人々の暮らしや風景がよみがえってきます。
古くから“道”は人々の生活と密接な関係を持っていました。人や物を移動するための交通路としてはもちろん、人と人の交流や地域とのつながり、日々の生活の場として、文化の交流を促すものとして、あるいは地域の支配や軍事のためなど、“道”は重要な役割を果していました。
世田谷区内には、大山道、滝坂道、登戸道、筏道、甲州道中が古くからの主要な街道として利用されていました。こうした古道には、かつての人々の生活や信仰などを示す文化財や史跡が多く残されています。
なかでも庶民が大山詣でに盛んに利用した道でした。現在の大山道の道筋をたどってみましょう。(「大山道なぞなぞウォーキング」は、2018年に実施したまちあるきをまとめたものです)