資料ID | 21611 |
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分類 | 遺跡 > 古墳・塚 |
文化財指定 | 都指定 史跡 |
所在地 | 野毛1丁目25番 玉川野毛町公園 公開 [マップで表示] |
野毛大塚古墳は、国分寺崖線上の高台、上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群のなかで最大規模の古墳。平成元~4年に行われた発掘調査によって、古墳の形は帆立貝形古墳(全長82メートル、後円部直径67メートル、高さ11メートル)で、 同種の古墳としては最大級の規模を誇っている。また、周囲には馬蹄形(ばていけい)の濠(ほり)がめぐり、これを含めた全長は104メートルになることがわかっています。なお、古墳の表面は葺石(ふきいし)で覆われています。
後円部の頂上には遺体を埋葬する施設である主体部(しゅたいぶ)が50年ほどの間に4カ所設けられています。中央の第1主体部からは関東地方最古の鉄製甲冑(かっちゅう)や石製品など、多種多量の副葬品(ふくそうひん)が出土しています。これらの副葬品から、5世紀初めころ(約1,600年前)に造られた古墳と考えられ、畿内王権と深く結びついた南武蔵地域の大首長墓と考えられ、当時の政治・社会の展開を考える上で重要です。
【関連項目】
・素環頭大刀 [https://setagayadigitalmuseum.jp/collection/27/detail/]